みんなでつくるサッカースタジアム整備事業(広島市)

~基本計画段階から市民参画、設計段階では多様なユニバーサルデザインを実現~

■ 施設名:エディオンピースウィング広島
■竣工年:2024年1月
■建築概要:敷地面積49,925㎡、延べ床面積67,253㎡/RC造、一部SRC造/地上7階
■総客席数28,520席(車いす席163席、ヒアリングループ席907席、センサリールーム1室、カームダウンルーム2室、キッズルーム、託児室、ミュージアム、トイレ30か所(車いす使用者用、男女共用など)

■当事者参画のプロセス

・2020年3月基本計画で国立競技場の整備を基本とする高水準のユニバーサルデザインが示され、事業者はその水準を前提に地域の障害当事者等の参画によるUDWSを提案した。  
・UDWS:2021年9月~2024年2月まで、基本設計段階全体会1回、個別ヒアリング数回、実施設計段階2回、施工段階1回、竣工後1回
・参画団体:肢体不自由者団体(市全域と各区)、視覚障害者団体、ろうあ者団体、中途失聴・難聴者団体など14団体

■主な特徴

・計画の段階から市民団体が参加する基本構想検討会が複数開催され、公募型プロポーザル段階ではIPCガイドライン、TOKYOアクセシビリティ・ガイドラインへの準拠が示された。UDWSでは事業者からもセンサリールームや様々な客席タイプが提案され、当事者団体からは座位変換型の車いす使用者が利用できる大型の車いす使用者トイレやオールジェンダートイレが要望された。内部コンコースの視覚障害者誘導用ブロックではモックアップ検証を経てJIS規格外のリーディングラインが開発された。
・UDWSの成功要因は設計者側が国立競技場を経験していることが大きい。

■本事例を取り上げる根拠

・令和6年度国土交通省バリアフリー化推進功労者大臣表彰受賞
・『障害当事者参画論』日本福祉のまちづくり学会未来型UD戦略特別研究委員会編(2024)に掲載
・『当事者参画のユニバーサルデザイン~対話から成し遂げた国立競技場』彰国社(2025)に掲載

2024年竣工のエディオンピースウィング広島の室内見学エリアからの眺め
国内のスタジアムで初のセンサリールーム
工事現場でのWSの様子(工事現場に立ち入れないため外部で実施)の画像
工事現場でのWSの様子(現場に立ち入れないため外部で実施)
広島:リーディングライン
リーディングライン(誘導用ブロック)
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